令和元年11月26日、水防法の規定に基づき、想定最大規模降雨(24時間総雨量904.1mm、1時間最大雨量102.5mm)による大阪府管理河川(西除川、東除川、落堀川)の新たな洪水浸水想定区域図が公表されました。
この洪水浸水想定区域図により、浸水深、浸水継続時間、家屋倒壊等氾濫想定区域図(河岸浸食)を確認することができます。
少し見づらいかもしれませんが、一度目を通しておいてください。
最も影響のある河川
ご存知の通り、羽曳野市に直接大きな影響を与える可能性のある河川は東除川です。
江戸時代に大和川は付け替え工事が行われており、古代よりはかなり水害に強くなりましたが、東除川や西除川などは大阪城方面に向かって南から北にまっすぐ流れていたものを、大和側の出現によってほぼ垂直に合流する形となり、大和川への落差が十分でないため、大雨が降った際には水流がうまく流れずにあふれ出すことも想定されます。
(対策として大和川の左岸に小さい川がありますので、かなりの降雨量があっても対応できるようになっています)
大和川付け替えの歴史
羽曳野市内で東除川が通過するエリア
狭山池を出た東除川は、羽曳野市内では
「河原城」⇒「郡戸」⇒「はびきの」⇒「樫山」⇒「伊賀」⇒「向野」⇒「恵我之荘」⇒「島泉」
を通過します。
ですのでこの地域の方についてはしっかりと確認していただくことをお勧めします。
羽曳野市内の総合防災マップ
羽曳野市内の総合防災マップは以下のリンク先よりご覧いただけますので、
こちらもご確認ください
いつ起きてもおかしくない時代。情報収集はしっかりと。
近年ではこれまで想定していた以上の大雨が降り、珍しくなくなってきています。
羽曳野市では今夏東除川の護岸が崩落しました。
2019年8月19日に羽曳野市で起こった出来事まとめ
先日の東除川護岸崩落について、羽曳野市の公式HPに関連情報がUPされました。
しっかりと情報を収集し、いざという時の為に避難場所の確認、非常時の備えを蓄える、家族間での取り決めなどを行っておきましょう。
想定外についても想定しよう
今回発表されたマップでは、大和川合流点の上流においての最大降雨を24時間で904.1mm、1時間最大雨量102.5mmで想定されたシミュレーションです。
これまでは高知県馬路村で2011年7月19日に観測された851.5ミリが1位でしたが、
2019年、台風19号の影響で神奈川県箱根町では10月12日の降水量が922.5ミリに達して国内最高記録を更新しました。
作成時は最高でも851.5mmであったものの、すでに24時間の最大降雨を超える雨量を観測しています。
マップで示された色がついていない地域についても水の脅威が襲ってくることを想定して早め早めの行動をこころがけたいものです。
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